箱根美術館は箱根エリアでも最も古く、歴史のある美術館です

箱根美術館は箱根で最も歴史ある美術館。今でこそアートめぐりは箱根観光の定番ですが、そうではなかった時代から広く美術作品を展示してきたのが、箱根美術館です。
展示されている作品は、縄文時代の土器から江戸時代までの「やきもの」が中心。鎌倉・室町時代に製作された六古窯の壺や甕など、中世の陶磁器では日本有数のコレクションを誇ります。また、四季折々の風情を感じさせる庭園も人気で、紅葉の時期には箱根美術館の庭園全体が紅に染まり、多くの人が訪れます。

箱根美術館の楽しみ方をご紹介します

箱根美術館で美術鑑賞するなら、まずはゆっくり時間をかけてアートに浸りましょう。

まずはアート鑑賞！「本館（展示室）」

箱根美術館本館の展示室は、初代館長岡田茂吉の設計に基づいて作られた建物で、窓が広く取られた明るい空間が広がります。大きな窓からは箱根外輪山が見渡せ、開放感あふれる空間となっています。
展示室はいくつかのエリアに区切られ、主に「やきもの」を中心に、古くは縄文時代からの貴重な作品が揃います。国内の作品のほか、中国の陶磁器も展示。国内外の作品や、それぞれの時代の作品をじっくりと見比べてみるのも楽しいですよ。

別館「岡田茂吉の世界」

箱根美術館にとっては欠かせない人物、岡田茂吉の生涯を振り返ることができるのが別館の展示です。
別館には、箱根美術館の開館にあたっての構想や、手がけた事業についてのパネル展示が行われています。また岡田茂吉の書画の展示もあり、その生涯を垣間見ることができます。

当時の岡田茂吉の住居「富士見亭」

東京にあった岡田茂吉の住居を移築・再現したものが「富士見亭」。情緒ある和風建築が印象的です。
この住居に住んでいたころ、箱根美術館の構想が練られたといわれています。

アート鑑賞を楽しんだら、休憩は茶室「真和亭」へ

アート鑑賞を楽しんだら、ひといきつきたい。そんな方におすすめなのが、箱根美術館の苔庭に面した茶室「真和亭」。アート鑑賞後の休憩に立ち寄るのにおすすめの場所です。
緑のじゅうたんを敷き詰めたような苔庭はしっとりと美しく、新緑の季節のやわらかい緑の風景は特に人気があります。四季折々の景色を眺めながら過ごす時間は、格別のひととき。日々の喧噪を忘れる清々しさです。
箱根美術館「真和亭」ではお抹茶をいただけますので、季節のお菓子と一緒にどうぞ。ゆったりとした気持ちで、心に残る時間になるはずです。

箱根美術館では、四季折々の美しさも感じられます。

箱根美術館の「神仙郷」は、歴史的文化遺産として価値を認められ、国の登録記念物として保護されている名勝地です。

しっとりと美しい、新緑の苔庭

箱根美術館の新緑の苔庭は、神仙郷における見どころのひとつ。やわらかい緑色と、しっとりとした空気が印象的な苔庭は、穏やかな美しさに満ちています。

秋の萩、紅葉

秋は、萩が咲き誇る「萩の道」や、庭園を彩る紅葉が有名。箱根美術館は秋の箱根の名所として知られ、苔の上に真っ赤な紅葉が降り積もる幻想的な光景が楽しめます。
この時期の庭園を見学しに足を運ぶ人も多いスポットです。

清々しい中国風の庭園「竹庭」

いくつかのエリアに分かれた園内には、竹庭もあります。箱根美術館本館の外観にマッチした竹庭はどことなく異国の風情。中国風の庭園が広がる空間です。

苔庭とは違った魅力「石楽園」

巨岩や植栽、草花を用いた庭園で、日本古来の借景を用いた奥行きのある庭が魅力。苔庭とはまた違ったスケールを感じさせ、その空間の美しさは見ごたえがあります。

散策後のランチ。素材の味を生かしたメニューがおすすめです

ランチタイムには、隣接のカフェレストランを利用するのがおすすめ。箱根美術館でアート鑑賞、庭園で散策を楽しんだら、その後は充実のランチを。しみじみと美味しい、自然食のレストランです。

カフェレストラン「旬幸」

和風モダンの落ち着ける内装に、窓からは箱根の山々を見渡せる眺め。シンプルで気取らない雰囲気は、箱根美術館ならではの雰囲気を感じさせます。

「旬幸」で食べられるメニューは？

箱根美術館「旬幸」のメニューは、こだわりを持って作られた自然食。素材本来の味を生かした御膳やスイーツ、ドリンクなどがいただけます。優しくヘルシーな味が特徴で、ほっと落ち着けるメニューが揃います。
旬幸で使われている調味料は販売もしていますので、その味わいに魅了されたら、購入して帰ることも可能ですよ。